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2013年9月14日土曜日
ストローク
以前、我が家の小学生の娘が、同級生の男の子から意地悪をされていたことがあります。
唾を吐かれたり、何かとちょっかいを出されたり。
娘の方は「もう!何で私ばかり?」と腹を立てていました。
我々大人にしてみれば、この男の子の気持ちは容易に分かります。
好きな子にかまってもらいたいという・・・
ああ、子ども時代が懐かしい!
(といっても、私はそんなことはしませんでしたが)
この男の子のような行為は、ストロークという用語で説明できます。
ストロークとは、存在を(肯定的に)認められるための働きかけを指します。
ストロークは、お金とか食料と同じように、その人の生活に大きな影響を及ぼすとされています。
ストロークの貯蓄量が十分多く、きちんと補給されていれば、健全で健康的な生活が送れます。
貯蓄量が少なくなると、徐々に心に変調をきたしはじめ、さらに少なくなると、自分に自信を持てなくなってきます。
そして、何事も他人任せで自らの意志で行動できなくなります。
更に少なくなると、うつ病や神経症等の病気になります。
しかし、こんな風に病気になっては困るので、ストロークの少なくなった人は、自衛的な行動をとるようになります。
逆ストロークといって、相手に迷惑をかけるような行為をするのです。
無視されるよりも嫌われる方がまだまし、ということですね。
相手側にとってはたまったものではありませんが、やむにやまれぬ行為、ということで場合によっては理解を示すことも必要かも。
で、そうしたストロークを満たしたり減らしたりするのは、他人からの承認されるか否かが鍵となります。
これについては以下の4つの場合があります。
無条件承認
条件付き承認
条件付き非承認
無条件非承認
この中で、ストロークを高めるのに最も有効なのは、無条件承認。
例えば、「あなたがいてくれるだけで私はうれしいよ」といった言葉かけがこれに当たります。
上の子供の例で、男の子がそんな風に言われたら天にも昇る心地がすることでしょう。
逆に、最悪なのが無条件非承認。「あなたがいてくれるだけで、私は悲しいよ」
こんなことを言われたら、立ち直れませんね。
あと、ストロークを強めるものは、言葉だけでなく、表情や態度もあります。
にっこりと笑いかけたり、相手をしっかりと見て話を聞いてあげたり。
あるいはちょっと肩をたたくなど、接触してあげることも有効とされています。
相手を元気づけたいとき等には応用できそうですね。
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