2013年10月3日木曜日

痩せた方が健康?


前の投稿で、食べ過ぎることをやめ、空腹で過ごすことにより、健康が保たれる、というような話を述べました。

6000年前のエジプトのピラミッドの碑文にも、そのようなことが書かれています。

しかし、この6000年越しの真理を覆すかもしれない?画期的な研究結果が数年前に発表されました。



それは、「小太りの人はやせの人より長生きできる」というものです。

聞いたことのある方も多いのではないでしょうか?

2009年に厚生労働省の研究班の調査でこのような結果が得られたそうです。

これによると、40才時点での体型をやせ、普通体重、過体重(=小太り)、肥満の4つに分け、それぞれについて平均余命を調べました。

結果を、男性ー女性の順に記載すると、

・やせ  平均余命 34.5才ー41.8才

・普通  平均余命 39.9才ー48.0才

・小太り 平均余命 41.6才ー48.1才

・肥満  平均余命 39.4才ー46.0才

となり、男女とも小太りがもっとも長生き、やせが最も短命となってしまっています。

やせが一番長命でない、というだけならまだしも、最下位とは・・・

前にくどくどと述べた、食べ過ぎの弊害って一体何?と思われますね。

でも実は、これと同じ調査報告書に、生涯医療費というのも載っています。

これによると、


・やせ  生涯医療費 1199万円ー1485万円

・普通  生涯医療費 1313万円ー1481万円

・小太り 生涯医療費 1511万円ー1614万円

・肥満  生涯医療費 1521万円ー1860万円
(いずれも男性ー女性の順)

となり、男性はやせているほど少なく、女性は標準体重でもっとも少なくなります。

生涯医療費というのは、健康の目安とも考えられますので、やはり痩せ気味な方が健康と言えそうです。

従って、やせの人は、ピンピンコロリで太く短く生きる人向け、小太りの人は、一病息災で細く長く生きる人向け、という図式になるようです。

どちらを指向するか、あるいは中間をとるか、命に関わることなので慎重に選ばなければ・・・

実際に試してみたい方に

石原結實 「空腹」療法 KKロングセラーズ

藤城博 藤城寿美子  ソフト断食と玄米植物食  農文協

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