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2013年12月14日土曜日
メリハリのある話し方
先日、私が外出から帰って来ると、子どもが妻にすごく怒られていました。
子どもが学校から遠足の時の写真を持って帰ったのですが、その写真について妻がちょっと尋ねたのを、無視したらしいです。
尋ねた内容はたわいもないもので、子ども達がみんな指を立てるポーズをしていたのを妻が見て、何でそうしているの?、とか聞いたくらいのものです。
で、ウチの子どもは普段から人の話を聞かないので、妻の堪忍袋の緒が切れたようです。
こうなると私にも飛び火してくるのが怖いです。
いつも、延々と愚痴を聞かされることになるのです。
その日も聞かされました。
その結果、次の日は寝不足になりました。
それはさておき、無視する子どもの気持ちも分からないではありません。
だいぶ大きくなり難しい年頃になってきましたし、学校から疲れて帰ってきて、しゃべるのも面倒だったのでしょう。
とは言っても、言葉を交わすコミュニケーションはとても大事です。
それに実は、話すというのはとても省力的です。
例えば、上記の「この写真で、あなた達はなぜ指を立てているのですか?」
という質問をしゃべらずに伝えようとしたら大変です。
筆談が一番簡単そうですが、それでも紙と鉛筆としゃべる何倍かの時間が必要です。
ジェスチャーなどでは、たぶん私は伝えられません。
しかも、しゃべるという行為は、こうした文字とかジェスチャーだけでは伝えられない、さまざまな情報を盛り込むことができます。
同じことをしゃべっても、どこを強く発音するか、どこで区切るか、声の高さ、早さ、等々で微妙に意味が変わってきたり、その人の感情が伝わったりします。
このような、しゃべり方の違いが相手の受け止め方に及ぼす影響について、調べたられ研究結果があります。
それによると、例えば話すスピードは、早いと怒ったように聞こえ、ゆっくりだと安心感を与えます。
また、声の高さが高いと、相手には感情豊かに聞こえ、低いと安心感を感じさせます。
そして高さもずっと同じでなく、例えば高い声の後低い声を出すとこれから重要な話をする、ということが感じられます。
逆に、低い声の後高い声を出すと、気分を変える効果があります。
このように色んな意味を込めることができるため、言葉によるコミュニケーションは便利な反面、思わぬ誤解の元ともなります。
しゃべる時は、細かいところまで意識する必要があります。
ただし、相手に伝えるためにほとんどの場合に当てはまるのは、声の大きさと抑揚にメリハリを付けることです。
上述の研究結果では、アナウンサーのしゃべり方と一般人との違いが、まさにメリハリの付け方にあるそうです。
ということで、話し方のメリハリに気をつけよう、という話でした。
といっても、急にそうするのは難しいので、まずは練習がてら、家族相手に試してみよう。
例えば、怒られている子どもには、低い声でゆっくりと、大丈夫だよ、と言ってあげれば、きっと少しは慰められることでしょう。
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